不整脈

■不整脈とは 

 不整脈普段一定のリズムで打たれる心臓の鼓動が、何らかの原因で乱れてしまう状態を指します。

 

 不整脈は脈の乱れ方によって分かれ、脈が遅くなる「徐脈」、脈が速くなる「頻脈」、脈のリズムが飛ぶ「期外収縮」の三つに分類されます。

 

 不整脈(と伝導障害)による死亡者数は年間3万人(2017年)を超えており、この不整脈を含めた疾患は、がんと脳血管疾患と並び三大死因の一つに数えられます。 

 

 


■原因 

<心臓にかかわる病気や生活習慣病が要因> 

 そもそも心臓は普段、心臓の中を電気信号が一定のリズムで規則正しく走ることで、心臓が規則正しく収縮し、鼓動・脈拍も規則正しく保たれています

 

 不整脈はこの電気信号の流れに異常が発生することで生じます。

 

 加齢やストレスで引き起こされるものもあれば、狭心症や心筋梗塞、心不全弁膜症、心筋症といった心臓の病気から引き起こされるものもあります。 

 

 


■症状 

<失神や意識消失をきたすことも> 

 一般的な脈拍数は60~80回/分程度ですが、脈拍が50回/分未満の状態を徐脈といい、100回/分を超えるようなものを頻脈といいます。

 

 不整脈の主な症状としては息切れ、めまい、冷や汗、失神などがあり、頻脈の場合は動悸を自覚することもあります。 

 

 なお、期外収縮は30歳を過ぎると健康な人でもほとんどの方で生じると言われ、危険性はほとんどないと考えられていますが、心疾患が原因で発生しているものであれば該当疾患の治療が必要になるでしょう。 

 

 


■予防 

<規則正しい生活習慣を> 

 不整脈の原因としては先に述べたように、精神的なストレスや肉体的疲労、心臓にかかわる病気や高血圧などが誘因となっている場合があります。

 

 これらのリスクを避け、規則正しい生活を送ることや、高血圧などの基礎疾患があればしっかりと治療していくことも予防につながると言えるでしょう 

 

 


■検査・治療 

 検査においては、心臓の電気信号に異常がないかを調べる心電図検査が最も有効的です。

 

 通常の心電図検査のほかに、24時間心電図を装着し脈拍を計測するホルター心電図検査、運動による負荷をかけた状態で計測する負荷心電図検査などもあります。

 

 心臓の動きや大きさなどを調べる際には胸部レントゲン検査や心臓超音波(エコー)検査といった画像検査が行われます。 

 

 治療法は不整脈種類などによって変わってきますが、軽症であったり致死性のものでなければ「経過観察」を、治療の必要があれば薬物療法」や「手術」を行いす。

 

 「薬物療法」では不整脈を抑制する抗不整脈薬や血栓の形成を防ぐ抗凝固薬などが使用されます。

 

 「手術」ペースメーカーの植え込み(徐脈の場合)や不整脈が生じ意識を失った際に、自動的にそれを食い止める除細動器と呼ばれる器具の埋め込(頻脈の場合)、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内を通して入れいき異常部位を焼灼するカテーテルアブレーション治療といったものが挙げられます。 

 

 


■対応 

 不整脈は種類によって予後は変わってきますが、特に徐脈と頻脈の中には致死性不整脈と呼ばれる危険なものがあるほか、治療が必要なものもあります。

 

 健診の心電図で異常を指摘されたり、日常生活において先にあげたような症状があったときは医療機関を受診することも大切です。

 

 気になる方は定期的に心臓ドックを受け、自身の心臓に異常がないかを把握するのも良いでしょう。