動脈硬化

■動脈硬化とは 

 動脈硬化とは動脈の血管が何らかの原因で固くなり、血流が悪くなった状態のことです。

 

 血管が固くなることで血液が詰まりやすくなった結果、様々な身体の異常や病気を引き起こします。

 

 動脈硬化の初期症状はほとんどなく、20~30年以上の時間を経た50~60代以降になると、その影響が症状として現れるようになります 

 

動脈硬化が直接的な死因になることはありませんが、病気別死亡者数第2位の心疾患と第3位の脳血管疾患(いずれも2017年)の大きな原因の1つとなっており、注意が必要な病気といえるでしょう。 

 

 


■原因 

<不適切な生活習慣> 

 動脈硬化の大きな原因は不適切な生活習慣といわれていますが、様々な要素が絡み合うため、原因は一つとは言い切れません。 

 

 不適切な生活習慣の事例として、バランスに欠けた食事、睡眠不足、喫煙、運動不足などが挙げられます。

 

 不適切な生活習慣で肥満になっている場合は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病に陥りやすくなり、動脈硬化の進行を加速させる場合もあるでしょう。

 

 特に50代以上の男性は2人に1人がメタボリックシンドロームに罹患(及び予備軍)といわれていますので、該当する方は要注意です。 

 

 動脈硬化の危険因子として特に「高血圧」「高脂血症」「喫煙」が3大因子と呼ばれているほか、「肥満」「糖尿病」「ストレス」も危険因子として知られています。

 

 これらの危険因子が複数重なると、それだけ動脈硬化の進行が早くなると言われております。 

 

 


■症状 

<動脈硬化が進行すると様々な病気を発症> 

 動脈硬化自体の症状が現れることはありませんが、動脈硬化が進行することで、脳梗塞や心筋梗塞などといった死亡リスクの高い病気に罹患する可能性が上昇します。

 

 それぞれ罹患した病気によって症状は大きく変わってきます。 

 

 


■予防 

<規則正しい生活習慣を> 

 動脈硬化には規則正しい生活を送ることが非常に有効です。

 

 野菜を摂り塩分を控えるといったバランスの良い食事や禁酒、禁煙、定期的な運動を心掛けることで、自身の健康や体形の管理を行っていきましょう。

 

 また、定期的な検診を受診し、身体に異常がないかを確認することも重要です。 

 

 


■検査・治療 

 動脈硬化の進行度を確認する検査には、動脈の部位にもよりますが、超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査、両手と両足首の血圧を計測するCAVI/ABI検査などが挙げられます。 

 

 治療については、動脈硬化の原因となる生活習慣の改善を目指すことになります。

 

 例えば、喫煙者の場合やたばこを止める、暴飲暴食の傾向がある場合には適度な食事・飲酒量に調整するなどです。

 

 運動療法・食事療法の他にも、動脈硬化の背景に高血圧や高脂血症などがあれば、それぞれに対する内服治療を行っていくことになります。 

 

 


■まとめ 

 先述の通り、動脈硬化が進行することで様々な病気を発症する可能性が高くなります。

 

 特に心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞・脳出血といった脳血管疾患になるリスクが上がります。

 

 これらの病気は直結したり後遺症が残ったりすような重篤な病気も含まれております。 

 

 罹患しないように日々の生活習慣を見直し、規則的な生活を送るように心掛けるとともに、定期的な検診を受診することで、早期発見・早期治療が出来るようにしておきたいところです。