胆道がん

■胆道がんとは 

<部位別に名称が異なり、性別で罹患する種類が変わるがん> 

 胆道がんは肝臓で生成された胆汁の通り道である胆道に形成される悪性腫瘍のことで、肝臓から十二指腸まで通る胆管に形成されるものを胆管がん、胆汁を貯める役割を果たす胆のうに形成されるものを胆のうがん、十二指腸付近の乳頭部(胆道の出口部分)に形成されるものを乳頭部がんと呼びます。 

 

 胆管がん男性が女性よりも2倍死亡するリスクがい一方で胆のうがんは女性の方が男性よりもやや高い傾向です。

 

 日本において、胆道がんの罹患者数は年間で2万人、死亡者数は18,000人、部位別死亡数は第6位となっており、60代以上の発症が多く、年齢とともに死亡率も上昇します。 

 

 


■原因 

<原因は十分に解明されていない> 

 胆道がんの危険因子として、胆石症や胆管炎といった胆道にかかわる病気に罹患することで発症する確率が上昇するのではないかといわれています。

 

 また、膵・胆管合流異常という、胆汁や膵液の通り道の異常がある場合はリスクが上昇すると言われています。 

 

 


■症状 

<初期症状自覚の有無が大きな違い> 

 胆道がんは初期段階ではほとんど症状が出ないため、早期発見が難しいといわれています。

 

 がんが進行すると、黄疸の出現、白色便、黄疸尿(濃い茶色の尿)、腹痛、食欲不振、発熱、倦怠感などが生じるようになります。 

 

 


■予防 

 明確な原因が解明されていない中、胆道がんには胆石が深くかかわっているのではないかといわれています。

 

 胆石は胆のう内に出来る結石で、その多くはコレステロール増加が原因ですので食生活の見直しが効果を持つ可能性があります

 

 また、膵・胆管合流異常を指摘された場合、将来の癌化リスクを考慮し予防的に手術を受ける選択肢もあります 

 

 その他、定期的な運動や禁煙に努めるといった生活習慣の改善も、その他がんと同様に予防においては有効的であると考えられています。 

 

 


■検査・治療 

 まず初めに血液検査を実施し、胆道に関係する物質の測定値に問題がないかを確認します。

 

 それと併せて、胆管と胆のう自体に異常がないかを確認するために超音波(エコー)検査を実施する場合もあります。

 

 異常が認められる場合、がんのサイズや存在する部位などを詳細に把握するためにCT検査やMRI検査といった画像検査の他にも、内視鏡(胃カメラ)を胃を超えて、胆管に向けて確認する検査も実施されます。 

 

 治療法は「外科手術」化学療法」の2つです。

 

 基本的には外科手術で胆道に形成されたがんを取り除くことが目指されますが、胆管とともに肝臓やすい臓も同時に切除しなければいけない場合もあり、大きな手術になります。

 

 外科手術は罹患者の体力がなかったり、がんが遠隔転移していたりする場合は、実施出来ないため、そのような場合は化学療法を行っていくことになります。 

 

 


■予後 

 がんの予後については5年生存率という数字で表されることが多く、胆道がんはステージⅠで56%、ステージⅡで25%、ステージⅢで13%、ステージⅣで2%強と、その他がんと比較しても低い数値となっており、胆道がんの難しさが表れています。 

 

 どのがん・どの病気でも共通して言えることではありますが、早期発見・早期治療あるいはそもそも病気にかからないように予防することが大切です。