乳がん

■乳がんとは 

<罹患者数が急激に増加しているがん> 

 乳がんは乳房に発生する悪性腫瘍で、主に40代以降の女性に発症が多く見られますが、男性でも罹患する場合があります。

 

 年間9万人程度、乳がんと診断されますが男性は0.5-1%程度と言われています。 

 

 

 がん統計(2018年)によると、部位別死亡数において乳がんは女性5位すが、罹患数みると女性1位となっており、女性にとっては非常に身近な病気です。

 

 


■原因 

<女性特有の要因と生活習慣が関わっている> 

 女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が大きく関わっており、体内のエストロゲンが多い状態だと乳がんを発症する確率が上がるとされています。 

 

 初経年齢が低いことや閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、閉経後の肥満、エストロゲンを含む経口避妊薬もリスクが高まります。 

 

 また、その他がんと同様に、過度な飲食や運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣や家系の遺伝に起因することもあります。 

 

 


■症状 

<しこりや見た目でわかることも> 

 主な症状として挙げられるのは乳房のしこりです。

 

 それ以外にも「えくぼ」のように引きつれたり、乳頭からの分泌液や乳房の変色、ただれなどが見られることもあります。 

 

 


■予防 

<セルフチェックと定期的な検診を> 

 閉経後の肥満は乳がんの罹患リスクを上げてしまうので、肥満にならないように規則正しい食事を摂ったり、定期的な運動を実施したりすることが大切になります。

 

 それ以外にも過度の飲酒や喫煙など、その他のがんにも当てはまる要素を控えることも予防に効果的です。 

 

 また、体内の臓器に発生する癌と異なり、自身で「視る」「触る」といったセルフチェックで見つけることもできるので確認する習慣をつけることも大切です 

 

 


■検査・治療 

 しこりの有無や状態、乳房の形やただれなどを視診・触診で確認するほか、乳房をX線で撮影するマンモグラフィー、超音波を用いて乳房の状態を確認する超音波(エコー)検査などがあります。

 

 また、病変部位の一部を採取し調べる細胞診などに代表される生検も一つの手法です。 

 

 治療において、がんが別臓器に転移していない場合などは、「外科手術」によってがんを切除することが基本になります。

 

 がんが再発・転移している際は「放射線治療」や、手術前後で再発のリスク低下や進行がんの症状を緩和させる目的などで行われる「薬物療法」が挙げられます。

 

 薬物療法では、従来の抗がん剤の他にも、遺伝子の変異によって使用される分子標的治療薬や、ホルモン療法も含まれます。 

 

 


■予後 

 がんの予後については5年生存率という数字で表されることが多く、がんにおいてI期は100%、Ⅱ期で95%、Ⅲ期で80%、IV期で35%ほどとなっています。 

 

 どのがん・どの病気でも共通して言えることではありますが、早期発見・早期治療あるいはそもそも病気にかからないように予防することが大切です。

 

 自身の生活習慣を見直し、検診を定期的に受診し、乳がんの予防に努めましょう。