がんとアルコール

■がんとアルコールの関係性 

 がん発症の要因の1つといわれているものアルコール(飲酒)が挙げられます。

 

 これはアルコールそのものに発がん性があることやアルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドが身体に有毒であることが原因といわれているようです。

 

 特に日本人では、このアセトアルデヒドを分解する能力がうまれつき弱い方が一定数いるため、そう言った方には少量の飲酒でも影響が大きいといえます。 

 

 イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームによれば、「アルコールはDNAを損傷させ、そのDNAは二度と修復されず、がんのリスクを上昇させる」と発表していることからも、少量の飲酒でも影響が出るという見解を示しています。

 

 具体的な数値については、1日、日本酒1合程度でも10年間継続すると、がんの罹患率が5%上昇する(東京大学など)と発表されています。

 

 また、これは飲酒量や期間の増大に伴いリスクも増加し、1日2合で30年間ならリスクが4倍になるともいわれています。 

 

 


■飲酒で罹患リスクが上昇するがん 

 WHO(世界保健機関)2007年に、飲酒は食道がんや口腔がん、咽頭がん、大腸がん、肝臓がん、乳がんなどの罹患リスク上昇させると公表しています。 

 

 また、過度の飲酒により肥満化してしまうと、がんだけでなくその他生活習慣病の罹患リスクが上昇してしまうため、不健康な状態に陥りやすくなるでしょう。 

 

 


■飲酒と喫煙が合わさるとでさらなるがん罹患リスク 

 国立がん研究センターによると、喫煙者が飲酒した場合、すべてのがんにおいて、死亡率が上昇するそうです。

 

 これは、非喫煙者は飲酒量が増加してもがんの死亡率が変わらなかったのに対し、喫煙者は飲酒量が増加するにつれ死亡率も上昇するという結果になりました。

 

 具体的には毎日2合飲酒する喫煙者は3倍弱、4合飲酒する喫煙者は4倍弱に跳ね上がったようです。 

 

 つまり、日常的にお酒を嗜む喫煙者は、がん罹患の可能性を常に注視することが求められます。 

 

 


■まずはアルコール摂取量をコントロールするところから 

 過度の飲酒はがんの罹患リスクを引き上げてしまうため、飲酒量を減らしたり、禁酒日を設けたりすることで、アルコール摂取量をコントロールすることから始めましょう。

 

 最善の予防策は禁酒になるため、可能であれば、日々の生活からお酒を少しずつ除外していくことが重要です。