脳出血

■脳出血とは 

 脳出血は脳の血管に異常が発生する「脳卒中」に含まれる病気の一種で、脳内の血管が破裂することで脳内出血が発生する病気です。

 

 出血が脳内の神経を圧迫することで様々な症状が発生します。

 

 脳出血による死亡者数は年間32,000人(2017年)に上り、当疾患を含めた脳血管疾患は、がんと心疾患と並び三大死因の一つに数えられます。 

 

 


■原因 

<高血圧が大きな原因> 

 脳出血の最大要因に挙げられるのは高血圧です。

 

 これは長期間その状態が続くと、脳血管に大きな負担がかかり続け、結果的に脳血管が破裂してしまうというわけです。

 

 高血圧は塩分摂取過多、肥満、喫煙、運動不足などが原因で起こりますので、生活習慣が脳出血を引き起こす原因として大きくかかわっていると言えます。 

 

 また、高齢者は脳アミロイド血管症という血管の病気に罹患することで、脳出血の罹患リスクが上昇するともいわれています。

 

 その他、脳動脈瘤や脳動脈の奇形、脳腫瘍なども脳出血のリスク因子です。 

 

 


■症状 

<後遺症や死に至る危険性> 

 出血量や出血部位によって変わりますが、手足の麻痺やしびれ、めまいや頭痛、吐き気・嘔吐、しゃべりにくさや歩きにくさなどの運動障害などの症状が現れますが、症状が深刻な場合、身体に後遺症が残る場合もあります。

 

 症状自体は脳梗塞とも重なる部分もあります。 

 

 また、出血量が多かったり、生命維持に関わるような重要な部位での出血が見られたりする場合は、意識障害や死に至ることもあります 

 

 


■予防 

<バランスの良い食事と定期的な運動を> 

 罹患原因の大半を占める高血圧を防ぐことが、脳出血を予防するうえで重要になります。

 

 そのためには、塩分を控える、野菜や果物を摂る、暴飲暴食しないといったバランスの良い食事を心がけ、定期的に運動を実施しましょう。 

 

 また、過度の飲酒や喫煙といった習慣も高血圧に結び付くので控えるようにしましょう 

 

 


■検査・治療 

 検査は頭部CT検査や頭部MRIといった画像検査を用い、出血量や部位などを調べます。

 

 基本的には頭部CT検査で脳出血の診断は可能ですが、出血原因などより詳細に調べる際に頭部MRI検査が実施されることもあります。 

 

 治療法は出血の範囲や量が限定的で症状が安定していれば、薬物療法」で対応します。

 

 出血がこれ以上起きないように血圧を下げたり、出血により形成された脳の浮腫みを取ったりしていきます。

 

 こういった薬物療法を行っても、出血が多量で症状が進行している場合や生命の危機にかかわる場合には「外科手術」で血の塊を取り除くような手術が行われます。 

 

 また、身体に後遺症が残る場合は、リハビリテーションを実施し、日常生活への復帰を目指すことになります。 

 

 


■予後 

 脳出血に罹患すると発症後1年でおよそ25%の方が死亡する※1ことから、生命存続に大きく関わる病気といえるでしょう。

 

 また、脳出血のあとに適切な治療を受けて生存した方の約半数が寝たきりや要介助になってしまうとも言われています。 

 

 そして初回の発症後1年以内の再発率が25%、10年間での再発率がおよそ55%と非常に高いため、日ごろから血圧の管理を意識して生活を送ることが重要です。