大腸がん

■大腸がんとは

<2種類のがんがあり、罹患者数が最も多いがん>

大腸がんは大腸の粘膜に形成される悪性腫瘍のことです。その悪性腫瘍が形成される部位によって直腸がん・結腸がんに分けられます。

 

2018年度の最新がん統計によると、大腸がんによる死亡数順は男性が3位、女性が1位となっており、全体においても肺がんに次ぐ2位です。

 

罹患者数(2017年)においては、大腸がんが1位となっており、非常に身近な病気といえます。

 

 


■原因

<食生活が大きな要因>

世界的に罹患者数が増加している大腸がですが、その原因は偏った食事や過度の飲酒、喫煙、運動不足といった生活習慣によるものといわれています。

 

食事においては、摂取する栄養素は大腸がんと大きく関係しており、赤肉・加工肉の摂取で罹患リスク上昇に寄与するといわれています。

 

その他がんにも当てはまりますが、不規則な生活を送っていることが罹患リスクを大きく上昇させてしまうのです。

 

 


■症状

<早期の段階で自覚症状がほとんどない>

早期の段階では自覚症状がほとんど出ないといわれており、がんが進行するにつれて、血便や下痢、腹痛、貧血などが表面化してきます。

 

さらにがんが進行すると、倦怠感の発生や嘔吐、食べ物を取ることが出来なくなり、体重の減少、意識障害に陥っていきます。

 

 


■予防

<まずは食生活の改善から>

大腸がんは過度の飲酒や肉中心の食事を変えていくことが大切で、特に食事では、魚や大豆、卵などから多く摂れるたんぱく質や、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどから多く摂れるカルシウム、野菜や果物、きのこ、海藻などから多く摂れる食物繊維を意識していきましょう。

 

そして、禁煙や定期的な運動を実施することで、予防効果がさらに上がっていきます。

 

 


■検査・治療

<早期であれば内視鏡のみでの治療も>

一番簡単な検査は便潜血検査と呼ばれるものです。

 

これは便の中に血液が混じっていないかを調べるもので、日本では2日法といって、2日間分の便を検査します。血液が混じっていた場合(陽性)は、精密検査の受診をする流れとなります。

 

便潜血検査をすると、陽性者の3%から大腸がんが見つかるといわれていますが、大腸がんでも早期の場合や、たまたま血便にならなかったなどすると、大腸がんにもかかわらず陰性と判断される人は3割くらいといわれています。

 

しかし、毎年便潜血検査を受診すると、大腸がんで死亡する確率を6~7割下げられるといわれていますので、決して意味がないわけではありません。

 

カメラで直接的に腸管内を確認できる大腸内視鏡検査の他、腸造影検査と呼べれる、肛門などからバリウムを流して、レントゲン写真を撮り、がんの大きさや位置を調べまるものや直腸指診とよばれるは肛門から直接指を入れて確認するものもあります。

 

治療法は、ステージによって変わってきます。ステージ0~1で内視鏡治療でがんの切除が可能であれば、内視鏡治療が実施されます。

 

内視鏡治療が実施できない場合は外科手術が検討されます。

 

がんが他臓器へ転移してしまっているステージ4の場合、がんの切除が可能であれば外科手術、不可能であれば、薬物療法や放射線治療が選択されます。

 

 


■予後

がんの予後については5年生存率という数字で表されることが多いです。大腸がんにおいてはI期であれば約80%、II期で約75%、III期で約67%、IV期で約17%といわれています。

 

どの癌・どの病気でも共通して言えることではありますが、早期発見・早期治療あるいはそもそも病気にかからないように予防することが大切です。まずは禁煙・がん検診の受診など、できるところから始めていきましょう。