糖尿病

■糖尿病とは 

 糖尿病慢性的に血糖値状態が続く病気です。

 

 糖尿病は感染症や免疫の異常がきっかけとなってインスリンと呼ばれる体内の血糖を下げてくれる重要なホルモンが正常に分泌されなくなることで発生する「1型糖尿病」と過飲食による肥満やストレス、運動不足などによってインスリンへの反応が悪くなる「2型糖尿病」に分類されます。

 

 糖尿病の中で「2型糖尿病」が全糖尿病患者の90%以上を占めるといわれています。

 

 一方で「1型糖尿病」の罹患者数は相対的に少ないものの、発症原因は明確に解明されていません。 

 

 血糖値の高い状態が継続されると、糖尿病性網膜症から失明に至ったり、糖尿病性腎症から透析に至ったりなど様々な重篤な合併症が引き起こされことにも注意が必要です 

 

 日本における糖尿病の患者数は約328万人(2017年)で、糖尿病「予備軍」の方も含める1000万人にも上る、非常に身近な病気といえるでしょう。 

 

 


■原因 

<1型と2型で大きく異なる原因> 

 原因は「1型糖尿病」と「2型糖尿病」で大きく異なります。 

 

 「1型糖尿病」の場合、明確な原因は解明されていませんが、感染症などを契機に免疫が低下しインスリンを分泌するすい臓の細胞(β細胞)破壊される自己免疫不全で生じます。 

 

 「2型糖尿病」の場合、肥満やストレス、運動不足、喫煙といった不健康な生活習慣と遺伝的な要因が合わさり、インスリンの働きが低下することで発症します。 

 

 


■症状 

<自覚症状がないが高血糖による症状に注目> 

 基本的に初期の間は自覚症状はありませんが、血糖値の高い状態が続く、口や喉の渇き、疲労感、多尿、頭痛やめまい、吐き気・嘔吐、体重減少といった高血糖による症状がみられる場合があります。

 

 また、高血糖が続くと細い血管がダメージを受け、神経障害(手足の感覚が鈍くなる)、腎障害(進行すると透析に至ることも)、網膜症(進行すると失明に至ることも)などの症状を合併すること知られております。ほかにも、糖尿病が脳梗塞や心筋梗塞のリスク因子となっており、糖尿病がこれらの大きな病気につながっていくことは注意が必要です。 

 

 


■予防 

<2型糖尿病は生活習慣の改善が効果的> 

 「2型糖尿病」においては、生活習慣の改善を図り、規則正しい生活を送ることが重要です。

 

 バランスの良い食事や、定期的な運動を心掛けることが大切です。一方で「1型糖尿病」の場合は明確な原因が解明されていないため、現時点では具体的な予防策はありません。 

 

 


■検査・治療 

 検査においては、血糖値の値を調べるために血液検査や一定のブドウ糖が含まれた飲料を飲み、その前後で血糖値の変化を計測する経口ブドウ糖負荷試験などが実施されます。

 

 また、網膜症や腎不全といった合併症を引き起こしていないかを確認するために、眼底検査や腎機能検査が実施される場合もあります。 

 

 治療においては、「2型糖尿病」の場合、第一に生活習慣の改善(食事療法・運動療法など)を図ることになるでしょう。

 

 それでも血糖値が下がらない場合には内服薬インスリンの注射薬を打ちます。 

 

 一方で、「1型糖尿病」の場合は分泌されないインスリンを補うために、インスリン注射がほぼ必要不可欠となります 

 

 


■予後 

 糖尿病は生涯にわたって向き合っていかなければいけない病気ですので、運動療法・食事療法・薬物療法などで血糖値が上がらないようにコントロールすることが大切になっていきます。

 

 また、先に述べたような合併症が起こっていないか、定期的なチェックも必要です

 

 糖尿病予備軍の方も非常に多いと言われていますので自身の生活習慣を見直し、規則的な生活を送って予防することも大切になるでしょう。