高血圧

■高血圧とは 

 高血圧は病院で測定された値が収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の片一方あるいは両方に該当する場合を指します。

 

 日本において高血圧に該当する人は約4,300万人いるといわれていますが、これは日本人の3人に1人に相当するのです。 

 

 高血圧は自覚症状がほとんどいのにもかかわらず、心疾患や脳血管疾患といった死亡リスクの高い病気を誘発する原因となるので注意が必要です。

 

 上記で紹介した4,300万人のうち、1,500万人は自身が高血圧であることを知らないという推計もあります。 

 

 


■原因 

<不適切な生活習慣が原因> 

 高血圧大きな原因は不適切な生活習慣です。

 

 ただし、様々な要素が絡み合うため、原因は一つとは言い切れません。 

 

 不適切な生活習慣の事例として、塩分の過剰摂取ストレス、喫煙、運動不足などが挙げられ、これらが組み合わさることで血圧が上昇しやすくなります。

 

 また、加齢や遺伝といった因子も関連しているようです。 

 

 


■症状 

<自覚症状がない> 

 基本的に自覚症状はありませんが、頭痛やめまいが生じやすくなるといわれています。

 

 しかし、これらの症状は日常的に生じたり、その他病気が関係していたりなど、高血圧が起因していると言い切れない点も要注意です。 

 

 高血圧が進行すると、心疾患や脳血管疾患といった病気に罹患しやすくなりますが、それらの病気で特徴的な症状が現れることになります。 

 

 


■予防 

<規則正しい生活習慣を> 

 高血圧の予防には規則正しい生活を送ることが非常に有効です。

 

 野菜を摂り塩分を控えるといったバランスの良い食事や禁酒、禁煙、定期的な運動を心掛けることが大切になります。

 

 特に日本人は塩分の過剰摂取が問題となっており、1日あたり男性は11.3g、女性9.6gを摂取しています。これはWHOが掲げる1日5gよりも約2倍も多い量です。 

 

 また、定期的な検診を受診し、身体に異常がないかを把握することも心掛けましょう。 

 

 


■検査・治療 

 主に病院で血圧計を用いて測定します。

 

 高血圧が疑われる場合、高血圧(二次性高血圧)の原因を特定するために尿検査や血液検査、血糖値の測定などが実施される場合もあります。 

 

 治療については、高血圧の原因となる生活習慣の改善を目指すことになります。

 

 例えば、喫煙者の場合やたばこを止める、暴飲暴食の傾向がある場合は適度な食事・飲酒量に調整するなどです。

 

 このような、禁煙や運動療法・食事療法で血圧に改善が見られない場合には、血圧を下げる目的でACE阻害薬やβ遮断薬、カルシウム拮抗薬といった降圧薬と呼ばれる薬物を使用します。 

 

 なお、原因が特定出来る二次性高血圧については、その原因となっている病気の治療を行います。 

 

 


■まとめ 

 高血圧は脳血管障害や心疾患など様々な病気を発症する可能性が高くなりますが、自覚症状が現れずに進行するという点が非常に怖い点です。

 

 もし高血圧が完全に予防されれば、日本で年間10万人以上の人が亡くならずにすむ、とも言われています。 

 

 自身の生活習慣を見直し、規則的な生活を送るように心掛けるとともに、定期的な検診を受診することで予防を意識しましょう。