腎臓がん

■腎臓がんとは 

<死亡原因の1~2%ほどだが見つけにくいがん> 

 腎臓がんは腎臓中でも尿を作る陣実質という部分に形成される腎細胞がんを指すことが多いです。 

 

 特に50代以降の男性が多く発症し、統計によれば、男性の方が女性よりも2倍ほど罹患する確率が高くなっています。

 

 初期は症状が出くいため、がんが進行した段階で検診を受診時に見つかることも多いですが、年間死亡者数は5,000人ほどで、がん死亡者数の1~2%程度です。 

  

 


■原因 

<生活習慣と人工透析が大きな要因> 

 腎臓がんの大きな原因の一つに喫煙・肥満・高血圧といった生活習慣に起因するものが挙げられます。

 

 喫煙者は非喫煙者の2倍、肥満者は非肥満者の4倍ほど罹患リスクが高くなるといったデータもあります。 

 

 また、腎臓の働きが落ち人工透析を受けているも腎臓がんの罹患リスクが高いという報告もあります。 

 

 


■症状 

<症状はかなり進行してから表面化> 

 初期症状はほとんどありませんが、がんが進行するにつれ、血尿や腹部の張り、腹痛、背中痛、食欲不振といったような症状が出てきます。

 

 ただ、その他の病気でもみられる症状も含まれていたり、これらすべてが症状として現れたりするわけではない点に注意しましょう。 

 

 


■予防 

<まずは禁煙と健康的な食生活から> 

 腎臓がんの大きな原因に喫煙と肥満が挙げられますので、禁煙・バランスの取れた健康的な食事を実践するように心掛けましょう。

 

 また、定期的な運動や適切な睡眠、過度の飲酒を控える、ストレスを避けることも、がんの罹患リスクを低下させるうえで有効的です。 

 

 


■検査・治療 

 まずはスクリーニングの一環として腹部超音波(エコー)検査を実施したり、腎臓がんがどこまで広がっているのかなどを知るためにCT検査、MRI検査といった画像検査で、がんの大きさや位置、個数などを特定します。

 

 そのほかにも血液検査や全身へのがん転移を確認するPET検査も必要に応じて行われることがあります。 

 

 治療法は基本的には効果が高いとされている外科手術という手法が選択されることが多いです。

 

 がんが小さく腎臓内に留まっている場合は腎臓の部分切除そうでない場合は片腎の全摘を行います。

 

 また、がんが遠隔転移(特に肺)している場合でも、治療効果が高くなるという理由から手術を行う事例もあります。 

 

 一方でその他のがんとは異なり「化学療法」や「放射線療法」の効果が低いと従来は見られておりましたが、近年になり分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬などが使用されるようになりました 

 

 


■予後 

 がんの予後については5年生存率という数字で表されることが多く、腎臓がんにおいてはI期で約96%、II期で約86%、III期で約71%、IV期で15になります。 

 

 どのがん・どの病気でも共通して言えることではありますが、早期発見・早期治療あるいはそもそも病気にかからないように予防することが大切です。

 

 腎臓がんは手術後であっても再発するケースが多いため、治療後も経過観察をしていくことが求められます。